[もし検チャレンジ]1級試験☆(No.21 マナー)
もしもし検定のNSGコーポレーションです☆
こんにちは☆
皆様に、1級の過去問題をご紹介いたします。
マナーです。
【問題】
日本には、長寿を祝うしきたりがあります。その説明で不適切なものはどれですか。
次の中から一つ選びなさい。
1.還暦は、数えで60歳のお祝いである。
2.古希は、数えで70歳のお祝いである。
3.傘寿は、数えで80歳のお祝いである。
4.卒寿は、数えで90歳のお祝いである。
さて、正解は『1』です。
「還暦」
この意味を知るには、まず日本の伝統的な暦(こよみ)である
干支(えと)について知っておく必要があります。
干支は別名を十干十二支(じっかんじゅうにし)といい、
「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」という10種類の「干」と、
「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」という
12種類の「支」を組み合わせて使います。
暦に使うときは十干と十二支を組み合わせて
「乙未(きのとひつじ)」「丙牛(ひのえうま)」などといいます。
たとえば平成元年(1989年)生まれの人の干支は己巳(つちのとみ)ですが、
十干と十二支の組み合わせに60通りがあり、
次にもういちど己巳の組み合わせが巡ってくるのは
平成元年の60年後、つまり平成61年(2049年)ということになります。
このとき、平成元年生まれの人は当然60歳です。
このように「60年で十干十二支が一巡してもとの暦に還(かえ)る」ことから、
60歳の誕生日を「暦が一巡するまで長生きした」ということで
祝うようになりました。
なお日本では昔、年齢を数えるときに生まれた時点で1歳としてカウントし、
正月を迎えるたびに年齢を加算していく「数え年」という考え方がありました。
このため昭和30年代頃までは還暦を「数え年の61歳」で祝っていましたが、
今日では満60歳の誕生日(またはその前後)に還暦祝いをすることが
一般的になっています。
もっとも、古い慣習が根強く残っている地域や伝統を大切にする人の還暦祝いは
今でも数え年の61歳に行うことがあり、お祝いされる本人の意向に沿うのが一番でしょう。
したがって、1が正解です。
※2019.7月号 テレコムフォーラム掲載問題(1級問題より)