[間違えやすい問題]もしもし検定 2025年11月3級
もしもし検定のNSGコーポレーションです☆
もしもし検定を主催している公益財産法人日本電信電話ユーザ協会から
11月3級の正答率が低かった問題が2問、公開されました。
是非、試験対策、学習にお役立てください☆
【問1】
敬語の使い方で正しいものを1つ選びなさい。
1.「どうぞ、ご注意してください」
2.「どうぞ、ご注意していただきますよう」
3.「どうぞ、ご注意されてください」
4.「どうぞ、ご注意なさってください」」
【正解】4
【解説】
敬語を使い慣れている人でも、結構多くみられるタイプの間違いは、「お(ご)~する」という敬語の構文が謙譲語であるということをしっかり認識しないで、相手の行為のときに用いてしまうことです。
しかも「お(ご)○○ください」「お(ご)○○いただく」の「お○○」「ご○○」は名詞型になるという文法があり、このルールも怪しくなっています。
1.と2.は、いずれも「して」を入れてしまった間違いです。したがって、「ご注意ください」「ご注意いただきますよう」が正しい言い方です。
うっかり相手の行為であるのに「お待ちして」「お届けして」「お話して」「お乗り換えして」「ご説明して」「ご退屈して」「ご安心して」などと言わないようにしましょう。ただし「ご注意をして」と「を」が入ると文法上の間違いではなくなります。
3.は、「して」が入っていないし、「れる」という尊敬の助動詞が入っている言い方なので良いように思いますが、間違った言い方になります。
「お(ご)○○する」というパターンには、「する」という動詞(サ行変格活用)の活用語尾の変化までも含みますので、「さ」は「する」と同じことです。
しかも、その謙譲のパターンの後に尊敬の助動詞「れる」をつけてしまうのは矛盾です。
したがって、「お待ちされる」「お届けされる」「お話される」「お乗り換えされる」「ご説明される」「ご利用される」などと言う言い方は間違ったことになります。
4.は「お(ご)○○なさる」という尊敬語のパターンです。「お(ご)○○になる」とともに敬意の高い言い方ですが、最近では、この言い方が衰退してきました。もっと、職場でも普通に使われることを期待します。
【問2】
企業がDX (デジタルトランスフォーメーション)を推進する際の最終的な狙いはどれですか。次の中から1つ選びなさい。
1.最新のITツールを導入すること。
2.従来の紙業務をデジタルに置き換えること。
3.経営戦略やビジネスモデルの変革に結びつけること。
4.セキュリティよりもスピードを優先してシステムを導入すること。
【正解】3
【解説】
DXの本質は「単なるIT化」ではなく、デジタル技術を活用して事業そのものの競争力や価値提供の方法を変革することにあります。
1.は、ツール導入が目的化しており、手段と目的を混同しています。
2.は、「デジタイゼーション(単なるデジタル化)」に留まっており変革には至っていませんので、DXではありません。
3.が正しく、DXは経営戦略やビジネスモデルと直結させることが不可欠です。
4.は、セキュリティを軽視しており、リスクを増大させる誤った考え方です。

