[困っている事シリーズ] 主人、旦那、夫、どれが正解?

もしもし検定のNSGコーポレーションです!

<言葉の使い方で困っている事シリーズ>

普段、何気なく使っているけど、これってどうなの?な疑問をNSG講師がお答えするシリーズ。

第2回は、「主人、旦那、夫、どれが正解?配偶者の呼称」 です。

 

こんな質問が来ています。

*パートナーを呼ぶとき。

Q1.主人、旦那(様、さん)、夫、どれが正解? 改まった席では主人と言ってますが、言いながらも「私はパセリかい?」と正直思いますw(女性:40代)

Q2.よく、妻をうちの嫁がーとか、家内がーって使ってしまうけど、実際に横に妻が居たら、嫁がーって言うと怒られる (男性:30代)

 

 

そうですね。配偶者の呼び方が適切かどうかは、会話する相手との関係性にもよってニュアンスも違ってきますね。
確実にこれは正解/不正解と言えないと思います。
が、一般的には、自分の配偶者を呼ぶ場合、『夫』『妻』が最もオールマイティであり、どんな場面でも問題なく使用できる呼称です。

『うちの嫁がー』はちょっと問題ありかもです~。『嫁』は息子の嫁、結婚して夫の家族の一員となった女性という意味合いを持っています。辞書では、『妻。また、他人の妻を言う語』とも記されており、言葉としては間違いではありません。でもでも、『対等ではない』とか『時代錯誤』などと、抵抗を感じる女性もいらっしゃる様ですよ。
言葉使いとして間違いではないとしても、奥さんが嫌がったり、会話の相手が不快になったりする呼び方は控える・・・が、大人のマナーでしょうか・・・。

奥深い質問を受けたので、ちょっと呼び方の語源・背景を纏めてみました!

【配偶者(男性)をさす表現】

「配偶者である男性」を意味する言葉
主人 ・家の長、店の主(あるじ)、自分の仕える人、
・妻が他人に対し、夫を指して言う言葉
旦那 ・家の長、店の主(あるじ)、自分の仕える人、
・妻が他人に対し、夫を指して言う言葉
※「旦那様」が敬意の高い言い方に対し、「旦那」の場合はぞんざいな言い方
亭主 ・夫、その家の主人
・宿屋、茶店などのあるじ
・茶の湯で茶事を主催する人

 

【配偶者(女性)をさす表現】

「配偶者である女性」を意味する言葉  夫(自分)の配偶者
・息子の嫁(息子の妻となる女性)
・結婚して、夫の家族の一員となった女性
・妻。または、他人の妻をいう言葉
家内 ・家の中で暮らす人、亭主の妻
・妻。通常、他人に対して自分の妻を言う時に用いる
女房 ・家の中で暮らす人、亭主の妻
・妻。通常、他人に対して自分の妻を言う時に用いる
かみ(上)さん ・商人、職人などの妻
・その家の女主人を呼ぶ言葉
・親しい間柄では、自分の妻、または他人の妻を呼ぶ言葉
奥様 ・他人の妻を敬って言う言葉
・女主人を敬って言う言葉(使用人などが使う)
奥さん ・奥様のややくだけた言い方

 

もしもし検定日本語の特徴でも紹介しています。

日本語は、語彙(単語の総体)の豊富さでは世界一! 人称代名詞ですぞ~。