[もし検チャレンジ]2級試験☆(No.23 メディエーション)

もしもし検定のNSGコーポレーションです☆

 

皆様に、2級の過去問題をご紹介いたします。

メディエーションです。

 

【問題】

調停(メディエーション)は、しばしば行き詰まりが生ずる。

その際に、メディエーターが打開のために行う方法に関する下記の記載のうち、

誤っているものの個数を次の選択肢の中から1つ選びなさい。

 

ア.当事者が、ある点にこだわりを見せると、「今から1年後でも同じようにこだわりますか」

  と質問する。

イ.当事者が、相手に厳しい提案をしすぎた場合は、「あなたが、相手の立場なら、

  あなたの今の提案はどのように見えるとおもいますか」と質問する。

ウ.当事者が、自分の立場の変更を自発的に示せない場合には、

 「相手のどの点で、どの程度の動きがあれば、あなたも考えを変えることができますか」と質問する。

エ.当事者に対して、「少し前のステージに戻りませんか。お互いの気持ちや背景をお話する段階に

  戻りませんか」と提案する。

 

1.1つ

2.2つ

3.3つ

4.誤りはない

 

 

 

 

 

 

さて、正解は『』です。

行き詰まりにおいて、メディエーターが行うものには、次のようなものがあります。

ア.「今から1年後でも同じようにこだわりますか」と質問する。

しばしば使われる仮定型の質問。行き詰まりが時として、今のこだわりに関連することから、

少し時間を置いた場合を想像してもらい、自分のこだわりの時間性を考えてもらう。

イ.役割の入れ替えをして、相手の立場で考える。これもしばしば使われる仮定型の質問。

たとえば、「あなたが、相手の立場なら、あなたの今の提案はどのように見えると思いますか」。

ウ.相手の提案の変更を、自分の変更の条件として示すことを促す。

行き詰まりは、時として、自らが先に動くことへのおそれである。相手がどの点を変更してくれれば、

自分が動くことができるかを、できればお互いに示すことが有益と考えられる。たとえば、

「相手のどの点で、どの程度の動きがあれば、あなたも考えを変えることができますか」。

ここで、コーカスを開くことも考えられる。

エ.行き詰まると、解決方法に目が向きがちになるが、これまでのプロセスに問題がなかったかどうかを

検討し、特に、お互いの本音を言えているかどうか。もし、解決策を検討する前に、しっかりとお互いを

知り合うことが必要であるなら、一つ前のステージ(課題の特定や、お互いの意見の交換)に戻ることも

有益と考えられる。

以上から、記載は全て正しい。

したがって、4が正解です。

 

※2015.10月号 テレコムフォーラム掲載問題(2級試験より)