[もし検チャレンジ]2級試験☆(No.4 日本語)

もしもし検定のNSGコーポレーションです☆

 

皆様に、2級の過去問題をご紹介いたします。

日本語です。

 

【問題】

言った瞬間に消えてしまう話しことばは、

何度でも読み返すことができる書きことばと違って伝わりにくいのです。

その話しことばを少しでも伝わるようにするには、

内容の整理と組み立て、話し方のスキルが必要になります。

内容の整理、組み立てについての基本を記したものとして、誤っている記述はどれですか。

次の中から1つ選びなさい。

 

1.まず結論を言い、それからなぜそうなのかという理由を述べます。

  「結論を先に、理由は後で」が組み立ての基本である。

 

2.多くの情報を伝えるときには、内容を整理し、5点以下の項目にしぼって伝える

  「5点法」が、聴き手も整理しながら聴きとることができるので有効である。

 

3.理屈を理屈として伝えるのではなく、具体例を多く入れながら具体的に伝えることが

  分かりやすさにつながる。

 

4.まず何の話をするのかという「件名」、次に「結論」、その上で詳しい内容「詳細」を伝える

  「1件2結3詳細」が分かりやすい組み立ての基本である。

 

 

 

 

 

さて、正解は『』です。

項目の整理の仕方として最も効果的な方法は、3点にしぼる「3点法」です。

それは私たちの暮らしは「3」と言う数字と密接に関わり合っているからです。

ものの形は三角形に始まります。

色は三原色、

高さ低さは上中下、

大きさは大中小、

信号機は赤青黄、

オリンピックのメダルは金銀銅、

三大祭、

三名物、

日本三景。

ことわざでも

「石の上にも3年」、

「三人寄れば文殊の知恵」、

「仏の顔も三度まで」

など、3で括ったものが数多くあります。それほど「3」という数は身近な数字です。

ですから「3点お話しします」と、3点に整理して伝えると理解しやすいのです。

 

とは言っても、2点に整理できるときにあえて3点にする必要はありません。

「2点お話しします」、

1点であれば「1点だけ申し上げます」と言ってから説明してください。

私どもが何回か行った調査でも、ほとんどの人が、5点の話をすると2つは忘れています。

4点でも1つがなかなか出てきませんでした。

ところが3点なら伝わるのです。

話しことばでは、いくつ伝えたかが大事ではなく、いくつ伝わったかが大事なのです。

それでも、どうしても5点伝えなければならないときには、

まず3点を伝えてください。

その3点が伝わったことが確認できたら、次に補足のかたちで2点を伝えるのです。

 

したがって、2が正解です。

 

※2010.8月号 テレコムフォーラム掲載問題(2010年6月2級試験より)