[もし検チャレンジ]2級試験☆(No.5 日本語)

もしもし検定の NSGコーポレーションです☆

 

皆様に、2級の過去問題をご紹介いたします。

日本語です。

 

【問題】

受け取り用によっては2通り以上の解釈ができる表現を「あいまい表現」と言います。

「あいまい表現」といえるものはどれですか。次の中から1つ選びなさい。

 

1.わたしがお薦めする素敵なレストランのアドレスです。

2.この薬はとてもよく効くA社の風邪薬です。

3.今日の午後、係長と課長の見送りに成田に行きます。

4.このたび開発された画期的なB社の安全システムです。

 

 

 

 

 

さて、正解は『』です。

自分だけ分かっていても、聞き手には別の受け取られ方をされてしまう

あいまいな表現があります。

たとえば「黒いスーツのシミ」と言ったときに、黒いのはスーツなのかシミなのか分かりません。

この場合には「スーツの黒いシミ」とするか「黒いスーツに付いたシミ」と言えば

誤解されることはありません。

 

また、電話などにより音声で表現するときには、どこで切って間をとるか、

どのことばに抑揚をつけて際立たせるかによっても意味が違ってきます。

文の意味を十分考えて表現することが大事です。

 

1は「お薦めする」も「素敵な」も共にレストランを修飾していることは明白です。

2は「よく効く」が修飾しているのは風邪薬であってA社ではありません。

4は「開発された」のも「画期的」なのも安全システムであってB社ではありません。

3は成田から出発するのは課長なのか、係長と課長の二人なのか、どちらともとれます。

課長の見送りであれば、「今日の午後、課長の見送りに係長と成田に行きます」とします。

出発するのが係長と課長の2人であれば、「係長と課長のお二人を見送りに、成田に行きます」

と言えば誤解されることなく伝わります。

 

したがって、3が正解です。

 

※2010.10月号 テレコムフォーラム掲載問題(2010年8月2級試験より)