[もし検チャレンジ]2級試験☆(No.7 日本語)

もしもし検定のNSGコーポレーションです☆

 

皆様に、2級の過去問題をご紹介いたします。

日本語です。

 

【問題】

手紙やメールなど「書きことば」では、冒頭、次のような表現で始められることが多いものです。

しかし、電話の会話(話しことば)の中では、なるべく「話しことば」で、

気持ちを素直に伝えるほうがよいと考えます。

電話にふさわしい、もっとも「話しことば」のスタイルに近いのは

次の4つの文のうちどれでしょうか。

次の中から1つ選びなさい。

言い回しは、敢えて漢字をひらがなに直してあります。

 

 

1.「へいそはなにかとごあいこをたまわり、あつくおんれいもうしあげます」

2.「さむさのつづくおりから、みなみなさまにはいかがおすごしでいらっしゃいますか」

3.「しゅんだんのこう、ますますごせいしょうのこととおよろこびもうしあげます」

4.「としてのせもおしせまってまいりましたが、おげんきですか」

 

 

 

 

 

さて、正解は『』です。

それぞれを漢字をまじえて表してみますと、

「平素は何かとご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます」

「寒さの続く折から、皆々様にはいかがお過ごしでいらっしゃいますか」

「春暖の候、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます」

「年の瀬も押し迫ってまいりましたが、お元気ですか」

となります。

 

心を伝える場合には、生の人間が直接伝えているのですから、

特別改まったことばを使うよりも、

人間味の感じられる普段の口語で丁寧に言った方がよいと考えます。

その意味で、より「話しことば」に近い言い回しをチェックすると、

1では、「平素」「ご愛顧」「賜り」「御礼(おんれい)」ということばが文語的です。

2では、「折から」「皆々様」が文語的です。

3では、「春暖の候」「ご清祥」「お喜び」などが文語的です。

手紙文の自公の挨拶は、今では、手紙でも、よっぽど形式ばった挨拶でなければ、

普段の平易な言葉遣いの方がよいでしょう。

 

その点、4の言い回しは、比較的平易な口語だけですが、

丁寧さでは十分で相手に失礼はないでしょう。

「お元気でいらっしゃいますか」なら、なお丁寧になります。

 

したがって、4が正解です。

 

※2011.3月号 テレコムフォーラム掲載問題(2011年2月2級試験より)