[間違えやすい問題] もしもし検定 2022年8月2級

8月のもしもし検定受験、おつかれさまでした。

もしもし検定を主催している公益財団法人日本電信電話ユーザ協会より、
8月2級の正答率が低かった問題2問が公開されています。
3級を受験された方は、ぜひ答え合わせをおこなってみてください!

 

1問目

単語のアクセントの役割について、正しくない記述はどれですか。1つ選びなさい。

 

1.同じ音(オン)が並んでいる言葉の意味の違いが概ね聞き分けられる。

2.語句と語句の切れ目が、あるのか、ないのかが分からせる働きがある。

3.文の中でその言葉の意味を強調する働きがある。

4.その言葉を使っている人がどこの地方の出身かが、ある程度分かる。

 

 

 

 

 

 

 

 

【正解】 3

【解説】

1.例えば「企業」と「起業」は、音は同じ「キギョー」だが、「企業」は頭高のアクセントで「キ\ギョー」、「起業」は平板で「キギョー」で聞き分けられる。これをアクセントの弁別機能と言う。

2.例えば「ルスバンニキテ」が、「留守番に来て」と「留守、晩に来て」では「留守」の部分のアクセントが変わる。「留守番」の場合「ルス」は平板、「留守」「晩」と切れる場合は「ルス」は頭高「ル\ス」となる。これをアクセントの統語機能と言う。

4.アクセントは、地方ごとの特色を反映する(方言である)ことが多いので、例えば関西出身とか関東出身とか、ある程度の出身地が推測できる。

 

以上は、アクセントの記述として正しいが、3.の「意味の強調」の機能は、「抑揚(イントネーション)」や「ポーズ」の方が大きく、原則的には強調してもしなくてもアクセントには変化はない。
したがって、正解は3.である。

 

 

2問目

社長が訓示の途中で「閑話休題、・・・」と言いました。どんな意味で使ったのでしょうか。次の選択肢から1つ選びなさい。

 

1.(ところで、ちょっと余談になりますが・・・)

2.(ここで、タイムリーなのでついでの話をしますと・・・)

3.(ここで少し一息入れてから話を続けます・・・)

4.(それはさておき、ここからが今日お話したいことですが・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

【正解】 4

【解説】

少し文語的で古い言い回しですが、間違えて使われていることが多いです。「閑話休題」は、「それはさておき」に近い意味で、無駄話から本題に入るときや、無駄話に外れたのを本題に戻すときに使われます。

1.の、これから無駄話になる予告の場合。2.の、ついでの話を思いついたときの場合。3.の、一息入れて休みを取る断りの場合。いずれも間違った使い方です。

したがって、この4つの選択肢の中では、4.が一番的確な意味で使われています。