[間違えやすい問題] もしもし検定 2022年10月1級
10月のもしもし検定受験、おつかれさまでした。合否通知もそろそろお手元に届いている頃かと思います。
もしもし検定を主催している公益財団法人日本電信電話ユーザ協会より、
10月1級の正答率が低かった問題2問が公開されています。
1級を受験された方は、ぜひ答え合わせをおこなってみてください!
1問目
次の10個のフレーズの中にある「体」の部分を「たい」と読むのはいくつありますか。
選択肢から1つ選びなさい。
<フレーズ>
ア.「有り体に申し上げますと」 イ.「名は体を現すと言いますからね」
ウ.「散々の体たらくでした」 エ.「世間体がよくないです」
オ.「体よく断られてしまいました」 カ.「何とか体面を保ちました」
キ.「体裁を気にしていられませんからね」 ク.「さっと体を交わしました」
ケ.「体当たりを食わせました」 コ.「何とか体を成してきましたね」
【選択肢】
1.3つ
2.4つ
3.5つ
4.6つ
【正解】3
【解説】
ア.「有り体」は「ありてい」。意味は「ありのまま」。
イ.「名は体を現す」は「なはたいをあらわす」。とかく名称と実体は合うものだという意。
ウ.「体たらく」は「ていたらく」。意味は「有り様」。
エ.「世間体」は「せけんてい」。意味は「世間に対する見栄」。
オ.「体よく」は「ていよく」。意味は「体裁よく」。
カ.「体面」は「たいめん」。意味は「世間に対する見栄」。
キ.「体裁」は「ていさい」。意味は「見え」「外見」。
ク.「体を交わす」は「たいをかわす」。相手の攻撃を交わすという意味の慣用句。
ケ.「体当たり」は「たいあたり」。意味は「捨て身でぶつかる」という比喩で用いられることが多い。
コ.「体を成す」は「たいをなす」。形が整ってくるという意味の慣用句。
したがって、「たい」と読むべきものは、3.の5つが正解。
2問目
頻繁に苦情相談を受け付けている「お客様相談センター」の先輩から、新人が職場研修を受けました。
ある電話で、丁寧なあいさつ・氏名の名乗り合いをした後で、最初の問い掛けに
「お客様、今日は、一体、どんな、ご苦情、ですか?」
と言いました。それについて、先輩は新人に次の6つの指摘をしました。
妥当な指摘はいくつあると考えますか。選択肢から1つ選びなさい。
<先輩の指摘>
ア.折角、相手の名前を名乗ってもらったのだから、「お客様」と言うより「〇〇様」と相手を名前で呼んだ方が良いのではないか。
イ.「今日は」は、相手が何度も電話を掛けて来るような言い方に聞こえてしまうので、この言葉はいらないのではないか。たとえ「本日は」と改まって言っても同じです。
ウ.「一体」という副詞は、うがったりとがめたりするときによく使われる言葉で、こちらが抵抗の意識を持っていると思われやすいので使わない方がいいのではないか。
エ.「どんな」は俗っぽい言い方で、「どのような」という改まった表現に直した方が、特に会話の始めのうちはフォーマルな雰囲気でいいのではないか。
オ.まだ何も話を聴いていないうちから話の意図を「苦情」と決めつけているし、普通、「苦情」のようなよろこばしくない言葉には尊敬の接頭語はなじまないのではないか。
カ.「ですか?」は丁寧な尋ね方としては問題はないが、出来れば、「でしょうか?」と推量の疑問形にするとより相手にとって柔らかい質問になるのではないか。
【選択肢】
1.3つ
2.4つ
3.5つ
4.6つ
【正解】4
【解説】
先輩の指摘は、重要度はすべて同一ではないが、6つともすべて妥当な指摘である。
このように、言葉のすべてに感覚を研ぎ澄まして応対をすべきで、電話応対は非常に高度な知識、判断力、センス、
マインド、生活体験などを必要とするやりがいのある業務であると認識してほしい。