[間違えやすい問題] もしもし検定 2023年3月3級
3月のもしもし検定受験、おつかれさまでした。合否通知もお手元に届いている頃かと思います。
もしもし検定を主催している公益財団法人日本電信電話ユーザ協会より、
3月3級の正答率が低かった問題2問が公開されています。
3級を受験された方は、ぜひ答え合わせをおこなってみてください!
1問目
お客様(鈴木様)からの電話を受けました。次の( )の部分はどのような言い方をしますか。
正しい言い方を1つ選びなさい。
「担当の山田はあいにく出かけております。
鈴木様からお電話をいただくかもしれないことは山田から( )おります」
1.承って
2.伺って
3.聞いて
4.お聞きして
【正解】3
【解説】
1の「承って」、2の「伺って」、4の「お聞きして」は、謙譲表現のパターンとみなされます。
2問目
言葉で仕事をする職業の人は、「~語」という用語に触れる機会が多いものです。
次の4つの選択肢の中に、用語の説明文として間違っているものがあります。
どれですか。1つ選びなさい。
1.文章を書くときの言葉で、口語に対する言葉は「文語」と言う。
2.方言ではなく、国内全般に通用する言葉は「共通語」と言う。
3.昔は普通に使われたが、現代ではほとんど使われなくなった言葉を「死語」と言う。
4.一時期流行って使われ、言葉の乱れの要因の一つになる言葉を「俗語」と言う。
【正解】4
【解説】
1.「口語」は「話し言葉」とも言われ、それに対して文字で伝える言葉は「文語」と言われます。(また「書き言葉」とも言われる)
2.戦前は「標準語」とも言われましたが、「方言」が下位にあるように感じられるために、現在は「共通語」と言われています。
3.言葉にも命があるように、時代によって生まれたり、変化したり、消滅したりします。例えば、「旅籠(はたご)」がすたれて「ホテル」が一般的になった場合、「旅籠」は「死語」とか、まれに「廃語」と言われます。
4.この説明は「流行語」が正しい。「俗語」は、流行ったかどうかの視点ではなく、フォーマルか否かという視点で言われます。ある集団だけで使われる「隠語」が一般化したものを「俗語」と言うことが多い。ある集団でもともと使われていた、警察のことを「サツ」、情報のことを「ネタ」などと言う言葉は、今ではドラマ等を通じて一般化している。
したがって、4.の説明文が間違っています。