[間違えやすい問題] もしもし検定 2023年10月2級
10月のもしもし検定受験、おつかれさまでした。合否通知もお手元に届いている頃かと思います。
もしもし検定を主催している公益財団法人日本電信電話ユーザ協会より、
10月2級の正答率が低かった問題2問が公開されています。
1級を受験された方は、ぜひ答え合わせをおこなってみてください!
【1問目】
先に着いたお客様への連絡の言い方についてです。「お連れ様が、今、到着され、受付で・・・」の後、次の8つの言い方のバリエーションの中で相応しくないものはいくつありますか。選択肢の中から1つ選びなさい。
【言い方の例】
ア.「待っております」
イ.「待っておられます」
ウ.「待っています」
エ.「待っていらっしゃいます」
オ.「お待ちです」
カ.「お待ちでございます」
キ.「お待ちになっています」
ク.「お待ちになっていらっしゃいます」
【選択肢】
1.1つ
2.2つ
3.3つ
4.4つ
【正解】3
【解説】
先に到着したお客様(対話の相手)と、そのお連れ様(話題の中の立てるべき人)の両方に敬意を払う言い方が相応しいものになります。この条件を満たしているのは、
エ.オ.カ.キ.ク.の言い方です。
それに対して、ア.「待っております」では、「おります」という謙譲語(自分をへりくだった言い方)がお連れ様に使われていて失礼になります。
イ.「待っておられます」は、「おります」が謙譲語なので失礼と思い尊敬の助動詞「れる」を付けてカバーしたつもりですが、謙譲語+尊敬語は敬語の文法的なルール違反です。
ウ.「待っています」は「ます」を付けて対話の相手に対しては丁寧に話していますが、お連れ様には敬語が使われていないので相応しくない言い方です。
なお、カ.「お待ちでございます」は「お待ちでいらっしゃいます」のほうをよく使うという方がいらっしゃるかと思われますが、「お待ち」に尊敬語成分があり、「ございます」は丁寧語(「です」と考えてよい)なので、間違った表現ではありません。
従って、正解は3つの3.です。
【2問目】
認知バイアス(記憶・判断のゆがみや偏り)についての記述のうち、誤っているものはどれですか。次の中から1つ選びなさい。
1.性格と血液型の関係には科学的根拠はないが、例えば「A型の人は几帳面だ」と思うのは、認知バイアスが影響している。
2.SNSなどで、自分の仮説や信念と一致する情報ばかりに注目し、それ以外の情報を無視してしまう傾向も、認知バイアスが影響している。
3.誰にでも当てはまる内容であっても、自分のことを言い当てられたと感じることも、認知バイアスが影響している。
4.認知バイアスは認知のゆがみを生ずるので、常に自分の判断が影響を受けていないかを注意することが求められる。
【正解】4
【解説】
1は、確証バイアスと呼ばれる認知バイアスの一種です。A型の人は几帳面と思い込んでいる人は、A型の几帳面な行動ばかりに注目するからと考えられます。
2は、1と同じで、自分と一致する情報ばかりに注目することから生ずると考えられます。
3は、バーナム効果とも呼ばれる認知バイアスの一種で、自分の性格や経験との共有点に注目をして、言い当てられたと感じると考えられます。
4は、間違いです。バイアスは、日々の生活や仕事において、物事をすばやく、効果的に判断する必要があり、バイアスは生きていくうえで必要な能力とも言えます。
バイアスの影響を受けていないかどうかについて、「常に」ではなく、自分の判断に違和感を持った際は、認知のゆがみがないかを考えてみてください。