[間違えやすい問題] もしもし検定 2023年12月2級

2024年は大変な幕開けとなってしまいました。
被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
皆様の安全と1日でも早く平穏な生活に戻られますことをお祈り申し上げます。

 

もしもし検定を主催している公益財団法人日本電信電話ユーザ協会より、
12月2級の正答率が低かった問題2問が公開されています。
2級を受験された方は、答え合わせをおこなってみてください。

 

取引先の担当者から以下のメールが届きました。このメールに返信するとき、下線部の文章で不適切な表現はいくつありますか。選択肢の中から1つ選びなさい。

 

【取引先担当者からのメール】
もしもし株式会社
営業部3課 鈴木太郎 様

いつもお世話になっております。ABC物産の田中です。

実は先日祖父が亡くなり、忌引休暇をとっておりました。
返事が遅くなり申し訳ございません。
さて・・・・ ※以下省略

 

【返信メール】
ABC物産株式会社
業務部 田中花子 様

 

ご返信ありがとうございます。

もしもし株式会社 鈴木でございます。

ご連絡した〇〇の件は急ぎませんので、どうぞご無理をなさらないでください。

ご祖父様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

お疲れが出ませんようにご自愛ください。

※以下省略

 

【選択肢】

1.3つ

2.2つ

3.1つ

4.なし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【正解】3

【解説】

お悔みの言葉は通夜や葬式で伝えるのが基本ですが、今回のケースのように、仕事のメールの中に訃報が書かれていた場合は、お悔みの言葉を添えて返信します。相手が返信してきたことに対する

感謝の言葉は「ありがとうございます」という表現は避け、「大変なときにご返信いただき恐れ入ります」などの表現が適切でしょう。

 

 

【2問目】

交渉(ネゴシエーション)と調停(メディエーション)について述べた説明文の中で、誤っているものはどれですか。次の中から1つ選びなさい。

 

1.対立当事者のみでの交渉には、解決に限界がある。

2.交渉が暗礁に乗り上げれば、直ぐに調停を試みるのが適当である。

3.調停は第三者が関わるが、解決には限界がある。

4.メディエーターの関わりには、さまざまな方法、度合があり、メディエーターが結論に影響を及ぼす

型から、及ぼすことを避ける型もある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【正解】2

【解説】

2が誤りであり、正解。交渉は、準備をしない交渉から、準備をした交渉もあり、一度行った交渉が成功しないからといってあきらめるのではなく、粘り強く交渉をすることが肝要であり、安易に第三者の関わりを認めると、逆効果もある。

1は正しい。交渉をする当事者が合理的であり、他者との関係の中で自己の利得を最大化するため、常に理性的な判断ができるのであれば、すべての紛争は、交渉によって解決することが可能になるのかもしれない。

しかし、交渉における認知心理において検討したように、交渉の当事者から、完全にバイアスを取り除くことは、不可能に近い。

3も正しい。当事者の交渉による紛争の解決のみではなく、古い時代から、人間の紛争には、第三者が関与して解決するという手段がとられてきたが、限界もある。

4も正しい。第三者が当事者に関与するにしても、その仕方には、さまざまな方法、度合がある。評価型、妥協要請型等、それぞれ一長一短がある。