[間違えやすい問題] もしもし検定 2024年9月3級
11月のもしもし検定受験、おつかれさまでした。
もしもし検定を主催している公益財団法人日本電信電話ユーザ協会より、
9月3級の正答率が低かった問題2問が公開されています。
3級を受験された方は、ぜひ答え合わせをおこなってみてください!
【1問目】
同僚の病気見舞いに病院に行って来た人に尋ねます。次の4つの選択肢の中では
どの質問が最も具体的な聞き方ですか。次の中から1つ選びなさい。
1.「どんな様子でしたか?」
2.「どんな具合でしたか?」
3.「どんな風(ふう)でしたか?」
4.「どんな表情でしたか?」
【正解】4
【解説】
先ず、質問の始めは、一般的には抽象的な質問から入って、次第に具体的に掘り下げて行く方が、
相手への配慮にもなり、また実態を捉えやすい順序になると考えられます。
「様子」「具合」「風(ふう)」「印象」、あるいは「どうだった」「どんな感じ」などは、抽象的な質問です。
しかし、4.の発言についての質問は、1~3.の選択肢に比べて、詳細に迫る具体的・具象的
な問いです。事実を伝える場合は、具体的な質問によってデータや真実をどのくらい深掘りできるかが
重要です。
【2問目】
普段、何気なく使っている言葉の由来について、時には考えることも大事です。
会話での別れの挨拶は、「さようなら」が一般的ですが、この言葉の起こりに一番近いのは、
次の選択肢の中でどれですか。1つ選びなさい。
1.「またね」
2.「じゃあね」
3.「失礼します」
4.「御機嫌よう」
【正解】2
【解説】
挨拶言葉は、多くは省略されて短くなった言葉が多く、それぞれについて省略部分を考えます。
1.「またね」は、「また(会おう)ね」「また(改めて続きをやろう)ね」などでしょう。
2.「さようなら」は「左様ならば」という接続詞が語源で、昔は「さようならば、御機嫌よう」
「さようならば、失礼つかまつる」などのように「さようならば」は単独で別れの挨拶言葉としては
使われませんでした。それが江戸時代の後期から「さようなら」単独で別れの場合に使われる
ようになったそうです。「じゃあね」は「では(そういうことならば)ね」と考えられるので、意味的
には一番近いと言えます。なお蛇足ですが「それじゃあ、さようなら」と言ったとすると「それでは、
それでは」と言っていることになり妙な重言(じゅうげん)になりますね。
3.「失礼します」は、「失礼(してここでいったん区切ると)します」あるいは
「(上手くいかなかったかも知れない点があったかもしれませんがそこは)失礼します」などでしょう。
4.「御機嫌よう」は、「(この後も健康で悩みもなく)御機嫌よく(お過ごしください)」の意味でしょう。
従って、正解は2.です。
参考:「悩ましい国語辞典」時事通信社