[間違えやすい問題] もしもし検定 2024年10月2級

10月のもしもし検定受験、おつかれさまでした。

もしもし検定を主催している公益財団法人日本電信電話ユーザ協会より、
10月2級の正答率が低かった問題2問が公開されています。
2級を受験された方は、ぜひ答え合わせをおこなってみてください!

 

【1問目】

個人情報保護法においては、個人情報取扱事業者が個人情報を取得した際は、

個人情報を何のために取得するのか、その利用目的を通知または公表しなくてはならないと定めています。

この利用目的についての記述のうち、誤っているものはどれですか。次の中から1つ選びなさい。

 

1.利用目的はできるだけ特定する必要がある。

2.個人情報の利用目的は、企業のホームページに掲載するのでもよい。

3.利用目的は「事業活動に用いるため」では具体的に特定したとはいえない。

4.本人の同意を得なければ、利用目的の範囲を超えて個人情報を利用することはできない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【正解】4

【解説】

1.2.3についてはいずれも正しい記述です。
4については、原則として利用目的の範囲で個人情報を利用しますが、これには例外があり、本人の同意を得なくても利用目的を超えて利用してもよい場合が法で定められています。それは以下の場合です。

一 法令に基づく場合

二 人の生命、身体又は財産の保護のために必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき。

三 公衆衛生の向上又は児童の健全な育成の推進のために特に必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき。

四 国の機関若しくは地方公共団体又はその委託を受けた者が法令の定める事務を遂行することに対して協力する必要がある場合であって、本人の同意を得ることにより当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがあるとき。

五 当該個人情報取扱事業者が学術研究機関等である場合であって、当該個人情報を学術研究の用に供する目的で取り扱う必要があるとき。

六 学術研究機関等に個人データを提供する場合であって、当該学術研究機関等が当該個人データを学術研究目的で取り扱う必要があるとき。

したがって、本人の同意を得ずに利用目的の範囲を超えて個人情報を利用することはあり得るので、4が誤りということになります。

(第2版 これって個人情報なの? P40 個人情報保護法第18条第2項、3項)

 

 

【2問目】

メディエーションでは、メディエーターは開かれた質問(Open-ended Question)を使い、閉じられた質問(Closed Question)を避けることが多いが、以下の記述のうち、誤っているものはどれですか。1つ選びなさい。

 

1.開かれた質問とは、受け手が「はい、いいえ」だけではなく答えることができる質問をいい、閉じられた質問とは、受け手が「はい、いいえ」で答える質問である。

2.開かれた質問を使うのは、閉じられた質問より受け手の答えから得られる情報量が多いからである。

3.閉じられた質問では、受け手は強制されたような気持ちとなり、質問で威圧を感じることが多い。

4.開かれた質問は、メディエーションの後半に用いることが多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【正解】4

【解説】

1・2・3は、その通りである。

4は、メディエーションの当初は、メディエーターと当事者との信頼関係ができていないので、前半に開かれた質問がより多く使われることから、誤りである。