[間違えやすい問題] もしもし検定 2025年2月1級

もしもし検定を主催している公益財団法人日本電信電話ユーザ協会より、
2月1級の正答率が低かった問題2問が公開されています。
1級を受験された方は、ぜひ答え合わせをおこなってみてください!

 

【1問目】

文法的に間違っている言い方が一般化して、文法の決まりがかなり乱れてきています。
次の4つの言い方で、全く問題のないものはどれですか。1つ選びなさい。

1.「難しくて私には答えれません」
2.「最後の人が入場次第、扉を閉めてください」
3.「お出かけされるときはガスの元栓を閉めてください」
4.「営業成績が今月も後輩に抜かれました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【正解】4
【解説】
1.「答えれない」は、若者言葉の一つで「ら抜き言葉」と言われ多くの人が使っていますが、
「答えられない」が、文法的には問題の無い表現です。
2.「入場次第」は、「~次第」は名詞には付かず、動詞の連用形に付くのが決まりです。
「入場し次第」が正しい言い方です。
3.相手の動作なので、尊敬語を使わなければならないところ、「お出かけされる」は、
「お~する」の謙譲のパターンに尊敬の助動詞「れる」が付いて、文法的に矛盾しており間違いです。
「お出かけになるときは」が正しい言い方です。
4.最近は若い世代で「抜かされる」を使う人が増えたが、「抜かれる」が本来の言い方です。

 

 

 

【2問目】

葬儀のマナーについて、正しいものを挙げている選択肢はどれですか。選択肢から1つ選びなさい。

ア.会社上の付き合いなら、通夜か葬儀式のどちらかに出席すればよい。
イ.葬儀に上司の代理で参列するとき、記帳は上司の氏名で行う。
ウ.通夜には、喪服ではなくても、濃紺やグレーのスーツ着用でも差し支えない。
エ.真珠を身に着けるときは、白真珠は控え、グレーや黒真珠が望ましい。
オ.ハンドバッグは黒色で飾りのない革製のシンプルなものが相応しい。
カ.仏教なら宗教や宗派によらず、不祝儀袋の表書きに「御香料」が使える。
キ.キリスト教はカトリックとプロテスタントどちらも「御花料」が使える。
ク.お焼香は、宗派によって異なるので、宗派を確認してから正しい回数で行う。

【選択肢】
1.ア・イ・エ・オ
2.イ・ウ・カ・キ
3.ウ・オ・キ・ク
4.ア・エ・カ・ク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【正解】2
【解説】
ア.通夜か葬儀式かのどちらかに出席すればよいという考え方ではなく、本来は通夜と葬儀式の
両方への出席が故人へのお悔やみの気持ちを表す行為です。ただ、どちらかにというなら、葬儀式に参列
するほうが正式です。通夜は、葬儀式にどうしても参列できない場合に赴きます。
イ.このとおりです。
ウ.このとおりです。
エ.白真珠は着用して構いません。ただし、一連で長いものや二連にしたものは避けます。
オ.葬儀用のバッグは、光沢のない黒の布製のものが基本です。革製のものは、殺生を連想させると
いうことから避けます。
カ.このとおりです。
キ.このとおりです。
ク.お焼香の回数にルールはありません。お釈迦様は、人が亡くなったときは一心不乱に祈るという意味で、
お焼香は心を込めて1回でよいと弟子に言ったとされています。また、僧侶や遺族が、どのような焼香を
しているか見て、それに倣うのもよいでしょう。